小田急小田原線、通勤準急のあみだ走行

緩急分離型の複々線の場合、通常は各駅停車を緩行線に、それ以外を急行線に置く。
たまに例外もあって、JR京都・神戸線では快速も緩行線に走るとか、宝塚線直通の塚本を通過する普通は急行線を走るとかはあるが（京都～草津間はもっと複雑なので以下の項目を含めて省略する）。

では、緩行線と急行線をまたぐ運行はというと、途中まで急行運転し途中から各駅停車になる場合が多い。
①京阪本線の区間急行
守口市が境である（一部の電車は停車駅が同じながら全区間で緩行線を走行）。
②JR京都・神戸線の快速
1.通常の快速は全区間で緩行線を走行するが、普通を追い越す時に急行線を一時的に利用
2.（一部の休日ダイヤを含む）通勤時間帯の快速は、西明石～高槻間を急行線を走行し、高槻以東は通過駅があっても緩行線を走行。

ちょっと変わった緩行線と急行線をまたぐ運行もあって、JR神戸線の新快速を紹介する。
最終西明石行きは兵庫までは急行線を走行するが、兵庫～西明石間は緩行線を走行する。
これには由来があって、元々は快速としてスジが引かれていたのを新快速に格上げした形である。
その名残からこの区間は緩行線経由のままになっているのだが、何故急行線経由にしないのか？
貨物でも並走している？

さて、ここからが本題で、小田急では妙なあみだ走行をしているものがあり、それが通勤準急である。
https://www.youtube.com/watch?v=k5ybZGjcCEY
急行線を走ったり、（急行運転をするのに）緩行線を走ったりする。
解説は上記の動画を見たらわかるのだが。
ちなみに調べてみると、準急も原則は緩行線を走行するが一部で急行線を走行するようである。

方向別複々線においては、JR京都・神戸線以外で普通以外の種別を緩行線に走るという意味でも珍しい路線と言える。