これ以上早い種別を考えると・・・

かつては列車の種別は割とシンプルであった。

鉄道ができたばかりの頃には普通と急行、後の特急となる最急行（最大急行）。

その後急行は国鉄では短距離の準急や無料列車は快速になっていって、急行の多くが特急になったり準急が消滅した以外は複雑さを増していく。
（一部区間を各駅に止まる区間快速・停車駅を絞った特別快速・新快速・準快速など）

私鉄では急行は元々料金が不要としていたものが多かったが、これも複雑になっていく。
（準急・区間急行・有料特急に準じたものとして快速急行など）

※近年では特急の停車駅を増やして途中駅の利用者の便宜を図ることが多くなり、かつての急行並みになってきて、両端の利用者にとっては時間の面で不便になった。
これを解消するために、それまでの特急よりも停車駅を増やした快速特急を設定している会社もある。
（中には特急を補完するだけで停車駅は少ないが所要時間は特急よりもかかっているものもあるが）

※とはいえ、京急では1968年に快速特急を設定しているので、それを近年と言えるかは微妙。

これ以降、それより早い種別ができるなんて思ってなかったが、2019年に阪急が驚くべき種別を設定した。
それが、「快速特急A」である。
もうこれより早いものを想像させる表現がないからか、「A」を入れて無理やり早いものとさせてしまった。
他にアルファベットを導入しているのは山陽の「S特急」（特急より遅く、むしろかつてあった急行とした方が良い気がする）などがある。

現在、上記以外にも種別は増えており、北越急行の超快速やえちぜん鉄道の「きょうりゅう」など、個性的なものも多い。

将来、より早い種別を表すものはどんなものが出てくるだろうか？
「激」とか「瞬」とか？